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INIのことを好きな気持ちの記録

INI許豊凡さんと【THE FRAME】について

INIの6th Single タイトル【THE FRAME】が発表されたとき、【既存のFrameを超えていくアイドル】というイメージが浮かんだ。誰か一人のメンバーに対してではなく、INI全体に対してだ。

 

 

2024/4/25、INI Member Diaryに投稿された許豊凡さんの「枠の外 ~Earth Day Special~」は、私にとって宝物になった。(引用リポストを見ると、たくさんのMINIへ届いているのが見えて嬉しい。)

以下の文章において、許豊凡さんのことを、INIのメンバーとしてフェンファンと呼びます。

 

 

ファンクラブ会員しか読めない場所への掲載であるため、全世界の人々へ「こちらが私の大好きなINIの許豊凡さんのブログです」と発信できないことを悔しく思う。希望の持てないこの世の中で孤独を感じたり奮闘したりする人々に、許豊凡というアイドルが存在することを知ってほしい。

この気持ちも、誰かへの押し付けになってしまうかもしれない。これは私の感情の話だ。私は、フェンファンのこのブログが大好きで大切だということを記しておきたい。今すぐにだ。

そう思って木曜深夜にパソコンと向き合っている。



全世界へ発信できない悔しさを覚えると同時に、許豊凡という人がMINIしか読めない場所で、MINIへ自分の体験を語ってくれたことを大変嬉しく思う。なぜなら、許豊凡さんが発信したことは、フェンファンのMINIへの信頼があってのものだと思うから。

注目される環境で、不特定多数の人に自分の体験を話すには、勇気が必要だ。自分を受け入れてくれていると感じている場で、自分の感じたことを話すにも、もちろん勇気が必要だ。

だから、一人のファンとして、話してくれてありがとうという気持ちでいっぱいになる。

許豊凡さんは勇気ある人だと思う。

今日、あなたの考えていることを共有してくれて、ありがとうございます。




Member Diaryは、INIに就職して日本で働く中で許豊凡さんが感じた「モヤモヤ」の話から始まる。

「モヤモヤ」について、「ごく稀に出会う」とつけてくれることが、フェンファンのMINIへの配慮かもしれないとも思う。悪い想像を膨らませてしまうかもしれない心配性のファンへの、優しさだ。

許豊凡さんの思慮深さはINIにとっても宝だと思う。

 

「モヤモヤ」の話に戻る。この「モヤモヤ」の体験は、「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」の話であり、「マイクロアグレッション」の話だと、理解した。

 

マイクロアグレッション:意図的・無意識的を問わず、周囲の人の態度や言葉を、自分(性別・人種・国籍など)への偏見からくる差別的態度・言葉ではないかと疑い、悩むことで、ストレスを受けること、その積み重ね。

これは私がまとめた内容であり適切でない可能性があるため、もっと知りたい人は下記の本を読んでほしい。

www.akashi.co.jp

 

ただ、フェンファンはこれらの用語を文中で一度も用いなかった。これらの用語を確実に知っているだろうにも関わらず、最初から最後まで、感じたことを自分自身で選ぶ言葉で語ってくれた。

中国で生まれ育ち、(私の把握している限りでは)英語・日本語・韓国語を学習している許豊凡さんは、言葉を扱うことの重要性を認識していると思う。言葉は意味をもつ。だから、適切に使うことは大切だし、適切に使うことで効果を発揮することもある。

けれども、知らない用語が出てくることで読むことを忌避する人も、たくさんいるのだと思う。

 

フェンファンがMINIに向けて綴ってくれた文章は、日本語を読むことができる人であれば、基本的に誰でも受け取りやすい文章だった。「こんな考え方もできるよ」「こんな考え方もあるよね」と、フェンファンの柔らかい言葉の選び方で、考え方を共有してくれたことが、本当に嬉しかった。

 

フェンファンの言葉は、きっとたくさんのMINIに届く。フェンファンから言葉を受け取ったMINIは、自分の日常で、ほんのわずかかもしれないけれど、行動や意識を変えるかもしれない。

他者の考えを変えることは不可能に近い。人は自分で自分を変えることしかできない。

だから、私にできることは、フェンファンの気持ちを受け取って、自分自身を見直すことだ。そして、フェンファンの言葉が多くの人に伝わって、一人一人が少しずつ行動を変えて行けますようにと、願うばかりだ。

フェンファンのこのブログは、フェンファンの祈りでもあると思う。



こんな祈りばかりを書いているけれど、私にも「無意識の偏見」はあるのだと思う。気をつけることはできるはずだ、と、思うかもしれない。けれども、気をつけることができない無意識の部分が、誰かを傷つけてしまうことだってあるのだろう。

だから私は、生きる中で、誰かを傷つけていると思う。今気づくことができていなくて、後悔する日も来るかもしれない。だけどね、少しだけ自分と他者へ意識を向けることで、今、気をつけられることだって、たくさんあるのだ。

 



唐突になんだという話だが、特に働きはじめてから、「女性」への固定観念ってこんなに強いのかと驚くこともまだまだある。女性への固定観念からくる女性の生きづらさへつながる言動に出会った瞬間、「それはおかしいです」と伝えることもあれば、その場では言い出せずに後からもっと良い伝え方ができたのではないかと悩むこともある。固定観念って強大だから、一人でできることって限界がある。

 

こんなに希望の持てない世の中だけれど、

ボーイズグループとして活動している許豊凡がいるという事実が、

フェンファンが世界を変えようよと発信してくれている事実が、

私を助けてくれる。

私も、私の日常で頑張っていこうと思える。

だから、私にとって、INIのフェンファンという存在は、光になりうる。

同時に、許豊凡という人は、一人の人間として私たちと同じ地平に立って、同じ目線で、より良い社会を目指してくれる。

この事実が、こんなにも心強い。

フェンファンのブログを読みながら、眩しくて、嬉しくて、泣いてしまった。私たちは連帯できる。

 

 

柔らかな言葉で綴られた日本語のブログの最後に、三つの英文のシンプルな力強さ。そこかしこにある【THE FRAME】を変える困難さを感じているのに、言葉で表せば、こんなにも単純な構造をしているのだと気付かされる。単純な構造だからこそ、変えることはものすごく難しいのかもしれない。

主語に【I】ではなく【We】を選んでくれていることが嬉しい。「一人ではないよ」と伝えられているような気がするのだ。

 

許豊凡さんの書く文章は、なんて美しいんだろうと思う。

この文章を受け取ることができて、本当に幸せだと思う。

2年前、私がまだINIを知らなかった頃

この道は長く続く真っ暗な道かもしれないけれど、歩いた先に美しい景色が見えることを信じて歩くのだ。

 

 

 

最後に、タイトルに戻ろう。

タイトルは、枠の外 ~Earth Day Special~」。ブログが投稿されたのは、2024/4/22 アースデイにFrom INIの特番があったばかりだ。フロイニ特番の副題は「アナタと叶えるやさしい暮らし」。そして、テーマとして取り上げられたのが「well-being」だった。

www.tfm.co.jp

ラジオがあった直後だから受け取ることができる意味がタイトルにも込められているのではないか。時に私たちを苦しめる【THE FRAME】の外側に、私たちのwell-beingがあること、それを共に作っていこうというメッセージが込められているような気もした。

タイトルから、本文の最後の一文まで、添付する写真も、すべてがよく考えられて構成された丁寧な祈りだと思う。

 

 

 

INIに許豊凡というひとが存在してくれている事実が、私がINIを信じたいと思える理由のひとつです。INIとして活動するフェンファンに出会えたことが幸せです。INIとして活動をしてくれてありがとうございます。

 

INIの【THE FRAME】、どんなシングルになるのかな。